VS CodiumとVS Codeの違いを調べてみた
今回はVS Codeと VS Codiumにどのような違いがあって、VS Codiumを利用する方が良いのか調べましたので、解説していきたいと思います。
VS Codiumとは
VS CodiumはVS Codeをコミュニティ主導でフリーライセンス化したソフトウェアです。
VS CodiumとVS Code何が違うの?
VS CodiumとVS Codeの機能的な大きな違いとして下記の2点の違いがあります。
- VS CodeにはMicrosoftのデータ収集の仕組みが実装されているが、VS CodiumではMicrosoftのデータ収集の仕組みが排除されている
- VS CodeはVS Code Marketplaceの拡張機能をインストールできるが、VS CodiumではOpen VSX Registryの拡張機能をインストールできる、その影響によりVS CodeとVS Codiuimでインストール可能な拡張機能が違う
Microsoftのデータ収集の仕組みとは?
Microsoftは独自のデータ収集の仕組みとはVS Codeで下記の情報を集める仕組みです。
VS Codeではこの仕組みを利用して、ソフトウェアの品質改善に役立つ情報を収集しているそうです。
VS Codiumにはこの仕組みが存在しないので、Microsoftにデータ収集されることを心配することがなく、クリーンな環境で作業することができるようになっているそうです。
情報 | 説明 |
クラッシュレポート | クラッシュレポートはVS Codeがクラッシュしたときに死んだ情報を収集し、Microsoft二送信して、クラッシュが発生した理由と、今後クラッシュを防ぐためにどのような変更が必要か理解するのに役立ちます。 |
エラーテレメトリ | エラーテレメトリは、アプリケーションをクラッシュさせないが予期しないエラーに関する情報を収集します。 |
使用状況データ | 使用状況データは、VS Codeで機能がどのように使用され、実行されるかに関する情報を収集し、将来の製品改善の優先順位付けに役立ちます。 |
インストール可能な拡張機能に違いがある
VS Codiumでは Open VSX Registry、VS CodeではVS Code Marketplaceから拡張機能をダウンロードする仕組みになっています。
これらのOpen VSX RegistryとVS Code Marketplaceではダウンロード可能な拡張機能に差があるため、結果としてVS CodeとVS Codiumではインストール可能な拡張機能に差が出てしまっています。
VS CodeよりVS Codiumのほうが利用できる拡張機能は少なくなることが多いです。VS Codeと同じ拡張機能を利用したいときは、VS Code MarketplaceからVSIXファイルをダウンロードして、別途VS Codiumにインストールする必要があるため、少々手間がかかります。
VS Codiumを使うシチュエーションは限定的
VS CodeとVS Codiumは大きく分けて2つの違いがあります。ですがユーザーが利用する機能の違いとしては拡張機能しかありません。
そのためVS Codiumを利用するターゲット層は「Microsoftにデータを送信したくない人」「VS Codeと同じ環境をもう1セット欲しい人」になります。
上記のターゲット層の方以外は、VS Codiumを利用することでのデメリットの方が大きいかなと思いますので、VS Codeを利用するをおすすめします。